本日の午前中に開かれた小池百合子主催の希望の党の設立会見を拝聴しました。こちらです。
いやぁ、それにしても素晴らしいですね。あれ?希望の党の結党宣言って一昨日でしたよね。2日弱で後ろのパネルや動画って作製出来るもんなのでしょうか。猛スピードで作られた事でしょう。まるで、豊臣秀吉のUターンのようです。山崎の合戦の事です。まぁ、2日弱では無理でしょうから最低でも1週間前に発注をしてこの会見の準備はしていた事でしょう。あと場所の確保もあるんでそう考えると解散風が吹き始めた先々週末には頭の中で構想を描いていた事でしょうね。
で、本日の会見の概要をまとめてみます。
まずは、小池百合子のご挨拶から始まります。社会情勢の分析から入り、都政の話、中でも23区内の大学定員抑制政策に関する批判、そして、失われた25年に対する悲観です。そこで、「しがらみのない政治」を打ち出しました。世界をリードする日本を作りたいそうです。そして、細野豪志が綱領を述べました。立憲主義と民主主義を基にしたいそうです。そして、6つの方針を掲げました。それが以下です。
①寛容な保守政治
②情報公開
③生命自由財産を守り、国民生活の基盤強化
④平和主義に基づいた外交
⑤税金からの持続可能な社会
⑥男でも女でも活躍できる政治
このような6つの事を掲げられてました。これを見られて何かピンと来ますでしょうか。自民党や民進党でも同じような事を言っているため「あれ?」と思うのは私だけでしょうか。
「しがらみのない政治!」と聞いて期待の気持ちで聞いたところ、割と冒頭に大学の強化を打ち出してました。正直「え?」と思いましたよ私。東京大学のランキングが下がって日本の大学の地位が下がってるからもっと上げましょう的な事を言ってました。なんか、ため息しか出ませんね。大学こそしがらみだらけじゃないですか。税金は投入されてるし、役人や政治家の天下り先にもなってます。小池百合子ともあろう方が大学産業の活性化とか不思議でなりません。確かに、全国知事会でも23区内の大学定員削減には反対してましたが、それを国政新党の設立会見で普通言いますか?大学の教育、研究のシステムってネットが出て来たから解体のフェーズに入ってるんです。それが分からないんでしょうか。そもそも高等教育の強化というならロンブーの田村淳じゃありませんが、全世代に向けて共有されるべきなんです。つまり、「知の共有」です。大学だけで共有とか、まさに閉鎖的ですし国民全体で成長するという方向にはなりません。じゃ、教授の論文とか書籍を読めば良いじゃんとか言うかもしれませんが、そう言う事ではありません。国民全体が習慣的にそのような教育を受けられる雰囲気というか習慣づくりに努めるのが政治の役目なんです。よく政治には所得の再分配をせなあかんと言われますが、今のシステムの大学がある限り、知の分配は進みません。なんか、小池百合子ってその辺の事あんまり考えてないんじゃないですか。半世紀前の政治家なら「おお!!」と拍手したくなりますが、この時代に大学の強化とかマジ大丈夫か?って思いますね。つまりベクトルが逆なんです。大学反対論者にはホリエモンや茂木健一郎がいますが、この方々に新党作って国政やって貰いたいですね。そうすれば、大学や学校がなくなればもっと国民は賢くなるだろうし、もっと人と人との触れ合いも増えると思います。学校というボーダーって要りませんよね。
政治リーダーとしての小池百合子にはちゃんと考えてからお話をして欲しいと思います。日本大後退にならんようやって行って欲しいです。
以上