「権力は腐敗する、絶対的権力は絶対に腐敗する」と言ったのは賢人アクトンです。この格言では特に「権力は絶対に腐敗する」と言うフレーズが非常に印象的です。この言葉を私が初めて聞いたのは確か高校の公民の時間だったと記憶しております。まぁ、政局関連の書籍にも出てこない訳では無いですが、教科書にも載っていたのは未だに覚えております。
で、どこの国の事とは言いませんがそういう状況になりつつあるというか、進行中の国があります。それに対して私は本当に危惧しております。では、政治腐敗が起こるとどんな事が発生するか記載致します。
①国民の負担が大きくなる。
②私利私欲をむさぼる。
③法治国家の崩壊。
④体制の崩壊。
他にもあるかと思いますが、大きくはこの4つの事で集約されるのかなと思いますね。
①ですが、単純に言えば税金の負担増ですね。他には強制労働ですね。前者はほぼ間違いなく政治腐敗しているところでは発生しますね。バランスよく進められている政治体制下では上手く「飴と鞭」が回ってますが、腐敗が進めば国民や住民からの過剰な収奪が始まります。それはなぜか？貨幣経済の下では人間の生活にとってやはり必要なのはお金です。その大切なお金を過剰にとれば国民は政治に興味を持つよりも自身の生活だけで精一杯になります。つまり、政治というのは時間とお金に余裕のあるブルジョア階級のものである事は歴史が証明しておりまして、個人が持っている政治的な能力とかは隣に置かれるものなんです。だからこそ、強制労働とか増税を進めるのです。
②ですが、酒池肉林という言葉がありますが政治腐敗の進んでいる所はこれの状況になってるケースが多数ですね。つまり、為政者のはずの者が重要な政治にはほとんど関心を示さず獣同様にやりたい放題時間を過ごす事ですね。まぁ、欲望の赴くままに過ごすって事です。タバコは吸いたい時に吸って、酒の飲みたい時に飲んで、食べたいくらいステーキやアワビを食べて、行きたい所に行って、建てたい物を建てて、周辺の人間には甘くして、知らない人間には冷たくし、大事な内政には動じない訳です。で、その欲望を満たすための原資はどこから来ているか？と言えば住民から取った税金です。どうです？適正に政治が動く環境だと思いますか？
③ですが、まぁ曲がりなりにも現代社会においては法律が根底にあって政治や経済、社会が動いてる訳です。でも、腐敗国家にとっては重要な法律はスルーされる場合がままある訳です。分かりやすい例で言えば、法定速度50km/hの道路で一般人Aさんと為政者Bさんの乗った車がいずれも80km/hで走っていたとします。しかし、止められたのはAさんだけでBさんは為政者と知られていたためストップが掛かりませんでした。こんな事が起こったら皆さんはどう思いますか？でも、腐敗国家では当たり前に起こる事です。つまり、為政者は特別扱いとなり法律が崩壊するんです。腐敗状態がどんどん進めば、為政者だけでなくその周辺の人間も該当されるようになるでしょうね。
④ですが、政治腐敗の成れの果てはご存知の通りその腐敗政治を敷いていた側の崩壊です。ここ最近でもそうなってますよね。特に独裁国家でこれは生じやすいですね。なぜか？長期間に渡って統治しているからです。感覚が麻痺しちゃうんでしょうね。その反動として、内側からなのか外圧なのか分かりませんが、やっぱり圧力が掛かってくるんですね。で、しっぺ返しというか反動でその体制は崩れるんです。それは仕方ありません。歴史が証明しております。ここで重要な事です。その反動たるや一番の被害者は国民というか住民ですね。だって、教育制度やらインフラやら社会保障やらが取り返しのつかない状況になるからです。適切な情報ももたらされていない状況が長い時間続いてる訳ですからそうなるのも仕方ありません。
ふと、ここ最近気付いた事があります。冒頭で、「権力は腐敗する、絶対的権力は絶対に腐敗する」と記載しましたがこの言葉を知らない人って結構いるんじゃ無いか？と感じた事です。だから、何かの意思決定の際に適切な判断が出来ないんだろうなぁという結論です。力を持った人が長くその席に座ってると政治というのは悪い方向に行きやすいという事実をです。
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