2018年における自民党総裁選挙が昨日終了しました。結果はご存知の通り安倍首相が快勝?辛勝?しました。安倍陣営は当初、トリプルスコアで勝ち抜けると目論んでいたようですが、そんな感じにはなりませんでしたね。その点に関して、安倍陣営では悲壮感が漂っております。なんとも言えませんね。
今回の総裁選なのですが、石破茂が出馬した事に大きな意味があると思います。もしも、石破茂が出なければ誰も出ずにまた安倍首相が無投票再選された事でしょう。他には、野田聖子が意欲を示しておりましたが、推薦人集めで苦をしていた様なのでどうなっていたでしょうか。そもそも、推薦人が何人必要とか無茶苦茶クソな制度ですよね。もしも、自民党が20人割る様な政党になったら推薦人さえも集められなくなるじゃないですか。これは、自民党のみならず他の政党にも言える事です。なので、本当に自由で民主的な政党ならもっと緩和すべきですよね。
そして、善戦したと言われる石破茂ですが以前当方では以下の様な投稿をしておりました。
【一考】石破茂が自民党総裁選で勝つために重要なシナリオは? - netPaper
こちらでも記載しておりましたが、もし石破茂が既存の自民党員だけでなく野党支持者とかに自民党員になるような活動をしていたら形勢は一気に変わっていたと思います。これって、本当にすごい事ですよね。今回の党員票の総数は約64万票でした。なので、本当に石破が国民的に人気があるのであれば100万人くらいが新規に自民党員になって投票して貰えば良いわけです。まぁ、党費を払わなきゃならんのですがその辺は仕方ありません。それくらいしないと国会議員に人気があまりない石破が総裁になるのは非常に難しいわけです。
そして、今回善戦したから次の総裁選こそは勝利出来るというのも早計だなと思います。仮に、来年安倍首相が退陣すれば石破の芽も出てくると思いますが、3年後はやっぱり遠い未来だと思います。また、来月の新内閣で処遇されるんじゃという話もありますがここは受けない方が基本的にいいでしょうね。幹事長ポストなら別ですが、さすがに二階俊博がやってますので、こちらのポストはまずないでしょう。
となれば、自民党から再び出て新党も有りかとは思いますが正直石破茂がどんなビジョンを持っているかピンと来ないし、政策もよく判然としないのが難点です。以前、自民党から出て人気が出たのは小沢一郎と渡辺喜美、小池百合子辺りかなと思いますが、3氏は勢いがありました。その点で言えば、もし本当に党を出て新党という流れであれば今後1年以内に出るイメージならOKかもしれません。曰く「自民党は正直、公正でなくなった」とでも言って出れば国民的なアピールは十分だと思います。明確なビジョンが見えなくてもこう言って出れば国民は納得するかもしれません。
渡辺喜美とかたった1人で自民党の意向と逆の姿勢を示し、議場で立っていた姿はカッコ良かったですもんね。あんなお姿を見せる事が出来れば一気に流れは変わるかと思います。そして、地下経脈で繋がってるか分かりませんが、枝野幸男と小沢一郎、野党首脳とタッグを組む事が出来ればガラガラポンが久々に来るかもしれませんね。
来年の秋以降になれば、昨年の衆院解散から2年が経過し解散まで臨戦態勢になるかと思います。前原誠司の仕掛け技の様な事を誰かが出来るとすれば解散も遠くはならないかもしれません。
いずれにせよ、今回の総裁選が終わった事で安倍首相のゴールが決まりました。ポスト安倍は安倍との論もある様ですがどうなるんでしょうかね。
鉄は熱いうちに打てと言いますが、石破という鉄は確実に熱くなってますね。年末までに何らかの動きが出てくれば政局になるんだと思いますが、いかがでしょうか。誰が仕掛けるのか気になるところです。石破茂は動けるでしょうか。
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