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【待って!】政治家、安倍晋三の功績や魅力ってなんだったの?!

過日、安倍晋三元首相がお亡くなりになられました。

合掌

 

そして、昨日葬儀が執り行われました。一般人もその様子を伺うため、沿道に沢山の人が立っていたようです。その様子を見て、どうしても分からない事があるのです。そこまで偉大な政治家だったのかな?という事です。長く政権のトップにいたからでしょうか。ネット上には沢山の安倍晋三のこれまでを振り返った記事が出ておりますが、それらを見るとどこにも政治家としての功績に辿り着くことは出来ないのです。あるとすれば、外交上の席で「アベはどう思ってる?」と海外の首脳が助言を求めていたとです。それを見れば、「ああ、慕われていたのかな」と感じます。でも、彼が外交上リーダーシップを取ってなんらかの課題解決や枠組みを作ったか?と調べると出てこないんです。

 

では、2012年の政権樹立ごろに安倍晋三内閣に期待されたメインの事をいくつか挙げます。

憲法改正

拉致被害者の帰国

北方領土返還

④トリクルダウンによる賃金上げ

⑤世代交代

では、以下にて考察していきます。

 

憲法改正

声高く2度目の産声を上げた安倍内閣に期待された事は、自民党として念願の憲法改正です。「そうか、安倍はやってくれるのかな?」と思っていました。2012年の衆院選で政権を奪還して、数度に渡る国政選挙では負けなしで政権を運営してきました。数的にも憲法改正は可能でした。でも、自民党による改正案だけは作っていましたが、結局は憲法改正の手続きの整備もほとんど進まず、国民的?議論も特に発生せず、2020年に首相の座を降りました。

 

拉致被害者の帰国

安倍晋三の政治家としてのピークは間違いなく官房副長官の時だと当方は断定しております。なぜか?安倍晋三の尽力で5名の一時帰国が一時ではなくずーっとになったからです。このエピソードを聞けば誰もが安倍すごいな!と思うはずです。つまりは、拉致問題安倍晋三の一丁目一番地なんです。それを鑑みれば、2006年に安倍が首相になった時には拉致被害者家族はそれはそれは喜んだに違いありません。これで前進すると確信したでしょう。でも、蓋を開けてみれば、1度目では全然進みませんでした。では、2012年時以降に期待!となる訳ですが、それもなぜか進みませんでした。拉致問題解決の安倍晋三がほっとんど機能しなかったのは本当に期待外れでした。

 

北方領土返還

鈴木宗男側近と言われる佐藤優北方領土返還が期待された安倍晋三プーチンとの会談の前に「まずは二島返還の前進になるような結果が会談後にはハッキリする」旨の発言をしてました。安倍晋三はかのプーチンと数十回にも渡る接触をしており、仲睦まじい様子を窺い知る事が出来てました。これはもしや、本当に北方領土返還の道筋が出来るんじゃないか?と当方も感じていた事もありました。しっかし、理解出来ない経済援助をして手柄はほとんど無しでは本当にガッカリですよね。エネルギー関係や資源などでロシアからの輸入で融通して貰ってるのは分かりますが、でもそれって、こっちがお客さんな訳ですよね。なんか腑に落ちませんね。プーチンとは関係が良好と言われてますが、それなら戦争ストップさせて欲しいですよね。でも、出来なかった訳ですよ。それも残念でしたね。岸田政権になってロシアへの経済援助はほぼストップされてます。

 

④トリクルダウンによる賃金上げ

当初、安倍は上場企業とか大きな会社を沢山儲けさせるとその儲けが滴り落ちて、その滴り落ちた儲けが庶民に行き渡り、みんなが儲けられるようになる!と言ってました。それをやるために、上場企業に旨味のある法人税減税を推進しました。その結果、どうなったか?!滴り落ちるはずだった儲けを法人は内部留保という貯金をしっかりして、庶民には落ちないようにしたんです。だから、景気がそんなに良くなっていなくても企業が過去最高の利益!なんてニュースが出てくるんです。おかしいですよね。つまり、政策的に失敗したんです。日銀のマイナス金利も良さそうな政策でしたが、結局はなんでもかんでも手数料を取るような金融システムを作ってしまい利便性の非常に悪い状況を作りました。

 

⑤世代交代

こちらの画像をご覧下さい。

2019年の党役員人事の顔ぶれです。この人事を見たある人が「老人クラブだ!」と言ってました。幹事長の二階俊博とか、次の衆院選時にはおそらく引退だろうと感じますし、鈴木俊一も総裁を目指しているようには感じません。強いて言えば、岸田が今首相にはなってます。下村博文は総裁選に出ようとして、安倍に反故にされましたよね。人事っていうのは、やっぱり過去から学ばないとダメですよね。安倍晋三の大叔父の佐藤栄作からなんで学ばなかったんでしょうかね。佐藤栄作はライバル同士であった田中角栄福田赳夫両氏を自身が首相の時に幹事長をそれぞれに任せていました。そうすることで、後進の育成になりその後の自民党を確たるものにしました。でも、安倍晋三にはそういうのを感じません。二階俊博は確かに絶大なる力はあったと思いますが、そちらに頼るようでは偉大なる政治家とは感じません。官房長官だって、ずーっと菅義偉でした。

 

まとめ

安倍晋三世論調査をすれば、支持率も高く、国会内での議員数の上でも十分すぎる権力を持ってました。それならば、なぜその力を利用して実績作りに邁進しなかったのか本当に謎です。お得意とされる経済政策も結局は国際的な地位の低下は避けられてません。時価総額ランキング50を見ればランクインしているのはトヨタだけで他の国内企業は入ってません。バブルの頃なんかは日本企業ばかりが総なめしていたのとは大違いです。安倍シンパの人達は左派の連中は「アベガー」とか言って本当に的外れだ!なんて言いますが、右派から見ても憲法改正出来なかったし、強い経済!とか達成出来なかったから支持出来ない!となりますよ。

 

結局のところ、安倍政権で美味しい思いをしたのは周辺の人達と上場企業のエグゼクティブと言われるほんのひとつまみの方々だけです。あと、投資家とかですね。なので、葬儀見たさに野次馬のように群がる庶民にはほっとんどプラスなんか無かったんですよ。なのに、支持するなんて全然訳が分かりません。可処分所得民主党政権時より下がりましたしね。求人数が多くなった!と言われますが、割合で言えば非正規が増えただけです。いやぁ、しかし困った世の中になってしまいましたね。

 

後世の人たちは、こう思うでしょう。「安倍晋三という人が長期に渡って政権をやっていたけど、目立った実績もないのにその頃の人たちはとても支持していた。なんだかそれって奇異な時代だったんだなぁ」とです。

 

ただ、安倍政権で教わった事があります。それは、マスコミに圧力を与えていれば長期政権が可能だって事です。それだけは、教えてくれました。

 

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